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「悪魔のささやき」読後感

本書は、今巷に起こる「理解しがたい」事件や社会現象は、「悪魔のささやき」が一押しすることによって起こると分析し、最後に「悪魔のささやき」から我が身を守るための「処方箋」を提示する。
「悪魔のささやき」は、ふわふわとして自ら何かを選んだり判断したりすることができない人に忍び込みやすく、日本人はそもそも「悪魔」につけ込まれやすい気質(お上意識もその一つ)を持ち、また、「平和ボケ」もその傾向を助長しているという指摘は、当たっていると思う。
「悪魔」が忍び込んだ結果が、聖書に書かれる豚の群れが池に飛び込む姿であり、戦前の日本がまさにそうだという。誰も彼も、ある一人の某党の総裁選候補者に相乗りという姿が重なって見える。政権党でこの体たらくなのだから、日本の将来は大変かも。まぁ、確かにモノを考えているとはとても思えないのが国会議員をやっているのだから、末期的だよね。

科学者として一応生きているものとしては、オウム事件に関する言及は、我が身に引き寄せて考えてしまう。著者の出す処方箋とは、結局のところ、情報を偏ることなく(気付かぬうちに自分にとって都合の良い情報だけかき集める傾向があることにも警鐘を鳴らしている)、自分でちゃんと考えること。そのための訓練として読書を挙げる。大学の教養部の頃は、まさにそのための貴重な時間だと思うのだけれど、最近では教養部をなくしてしまい、「専門バカ」を養成しかねない状況は、第二のオウム事件の温床かもしれない。
そう言えば、大学の教養部も、戦前の教育に対する反省で、偏りのない人格を養成するとかが目的ではなかったっけ?教養部がなくなったのも「戦後」が「戦前」に戻っている一つの証左かもしれない。

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